レーシックの歴史
最近では一般に浸透して大人気のレーシック手術ですが、まずはレーシックの歴史と進化の過程をご説明しておきたいと思います。
レーシック(角膜表面をめくってエキシマレーザーを照射する手術)が開発されたのは1990年(ギリシャの眼科医が開発)ですが、それ以前から眼鏡なしで目をよくする方法はないかどうかの研究はされていて、屈折矯正手術が始まったのは、なんと1869年まで遡ります。
1869年
角膜を切開して屈折率を変える「角膜切開手術」が行われる。
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1939年
日本で始めての角膜切開の近視矯正手術実施。
角膜の両面に放射状の切開を入れる方法。
時間の経過とともに角膜の混濁が明らかになる。
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1972年
旧ソ連で角膜前面のみの切開での屈折矯正手術に成功。
角膜の混濁問題が解消されるも、手術の精度が悪く、感染症などのトラブルも多かったため普及せず。
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1975年
エキシマレーザーがアメリカIBM社によって開発される。
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1983年
アメリカでエキシマレーザーでの屈折矯正手術に使用。
ミクロン単位の正確さで切開が可能となり、眼球表面の角膜に熱変性を一切起こすことなく安全に切削できることが確認される。
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1985年
ドイツで人間の乱視や近視の臨床応用としての矯正手術に発展。
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1988年
アメリカで、角膜表面へエキシマレーザーを照射するPRKが行われる。
角膜を切開するRK方式よりも、精度の高いPRK方式が主流になる。
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1990年
ギリシャで、角膜表面をめくりエキシマレーザーを照射する「レーシック」が行われる。
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1995年
エキシマレーザー照射による屈折矯正手術をFDA(アメリカ食品医薬品局)が認可。 ※屈折矯正手術の主流はまだPRK方式であった。
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1998年
視力回復が早く術後の痛みが少ないことなどが評価され急速にレーシックが普及し主流となる。日本でも安全性が認められ、厚生省(厚生労働省)でエキシマレーザーの使用認可がおりる。
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2001年
高性能イントラレーザーが開発されコンピュータ制御されたイントラレーシックが行われる。
2001年に究極の屈折手術とも言うべきイントラレーシックが開発されてからは、薄く精密で滑らかなフラップを作ることができるようになり、レーシックやレーゼック、エピレーシックでは角膜が薄すぎたり、最強度近視だったりで、手術が受けられなかった人も受けることができるようになって急速に広まりました。
また、エキシマレーザー装置も進化し、ウェーブフロントレーザーという最先端の装置とイントラレーザーを使ったイントラ・ウェーブフロントレーシックでは、ほとんどのケースで1.0以上に視力が回復するまでに進化しました。
さらに最近では、アイレーシック(イントラレーシックの施術にカスタムレビューを追加したもの)が、米国国防総省や航空宇宙局(NASA)でも認められ、日本でも数件のクリニックで受けることができるようになってきています。
アメリカでは1999年からレーシックの症例数は飛躍的に伸びており、日本でも2000年に約2万人、2005年には約7万人がレーシックを受けたといわれており、2009年現在でもその数は増え続けていることは間違いないでしょう!!
ここまで進化したレーシック。
眼鏡やコンタクトの人は、是非検討してみる価値があるかと思います!
私は、少し高い(30万円〜35万円程度)ですが、最先端のアイレーシックが受けたいなぁと考えていて、現在レーシック貯金中です( ̄− ̄)
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